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2024.12.15

コラム

「居住用不動産売却時の税金と控除:損をしないための基礎知識」

こんにちは、エリアネットです。

今日は、居住用不動産を売るときに関わる税金について、少し詳しくお話しします。物件を売却するとき、ただ売って終わりではなく、税金が関わってきます。この税金について正しく理解しておくと、計画的に進めることができ、損をしないで済む可能性が高まります。

では、どんな税金が関係してくるのか、また、控除を受けられる場合についても一緒に見ていきましょう。

居住用不動産を売却したときにかかる税金の種類

不動産を売却すると、利益が出た場合に”譲渡所得”が発生し、それに対して税金が課されます。この税金は以下の3つに分かれます。

  1. 所得税
  2. 住民税
  3. 復興特別所得税

譲渡所得税は、売却価格から取得費や譲渡費用を差し引いた利益(譲渡所得)に対して課税されます。長期所有(5年以上)の場合と短期所有(5年以下)の場合で税率が異なり、長期のほうが税率が低く設定されています。

長期譲渡所得の税率(5年以上所有)

  • 所得税:15%
  • 住民税:5%
  • 復興特別所得税:0.315%

短期譲渡所得の税率(5年以下所有)

  • 所得税:30%
  • 住民税:9%
  • 復興特別所得税:0.63%

短期の場合は税率が高いので、売却タイミングを慎重に考えることが大切です。

税金を抑えるための控除制度

幸いなことに、居住用不動産を売却する際には、税金を抑えるための控除制度がいくつか用意されています。主なものを挙げると次のようになります。

1. 3,000万円の特別控除

居住用財産を売却した場合、譲渡所得から3,000万円を差し引くことができます。これにより、かなりの節税効果が期待できます。

要件

  • 自分が住んでいた家またはその敷地を売却する場合
  • 過去に同じ控除を利用していないこと
  • 配偶者や親族など特定の関係者に売却していないこと

2. 買い替えの特例

新しい住宅に買い替える場合、譲渡益に対する課税を将来に繰り延べることができる特例です。

要件

  • 売却した住宅が居住用であること
  • 新しく購入する住宅が一定の条件を満たすこと
  • 所定の期間内に売却と購入を行うこと

3. 軽減税率の特例

長期譲渡所得に対する税率をさらに軽減する特例です。6,000万円以下の部分について14%の税率が適用されます。

要件

  • 売却した住宅が10年以上所有していた居住用不動産であること

控除を受けるための準備

控除を受けるためには、確定申告が必要です。その際に以下の書類を用意しておくとスムーズに進められます。

  • 売買契約書のコピー
  • 登記簿謄本
  • 売却にかかった費用の領収書
  • 住民票(必要に応じて)

事前に税理士や不動産会社に相談することで、必要な手続きや注意点を確認しておくと安心です。

まとめ

居住用不動産を売却する際には、譲渡所得税が課される可能性がありますが、控除を活用することで節税が可能です。特に、3,000万円の特別控除や買い替えの特例は多くの方が利用できるので、事前に条件を確認しておきましょう。

不動産売却は人生における大きなイベントの一つです。税金の知識を持って計画的に進めることで、より満足のいく結果を得られるはずです。

売却についてのご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください!

ではまた次回、不動産に関するお役立ち情報をお届けしますね。