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2024.12.27

コラム

実家じまい―団魂世代と第二団魂世代の考え方の違いと課題

はじめに

近年、”実家じまい”という言葉が注目を集めています。団魂世代(1947—1949年生まれを中心とした世代)と第二団魂世代(1971—1974年生まれを中心とした世代)の間には、実家をどうするかという考え方に大きな違いがあります。本記事では、実家じまいを進める上での具体的な課題と解決策を一戸建て、マンション、郊外、市街地といった条件ごとに分けて解説します。


団魂世代と第二団魂世代の立場の違い

団魂世代にとって、実家は「家族の象徴」であり、愛着のある場所です。一方で、第二団魂世代は現実的な課題として、実家の管理や維持費、相続問題を考える傾向があります。この価値観の違いが、実家じまいの話し合いを難航させる要因となることが多いです。


一戸建ての場合に予想される問題

1. 建物の老朽化 団魂世代の多くが築数十年の住宅に住んでおり、老朽化が進んでいます。耐震性や断熱性が現代の基準を満たしていない場合、リフォーム費用がかさむことがあります。

2. 固定資産税の負担 空き家にすると固定資産税が高額になるリスクがあります。また、管理を怠ると近隣トラブルの原因にもなりかねません。

3. 物の処分 長年住んできた家には大量の思い出の品が詰まっていますが、処分が進まないことがしばしば。感情的な葛藤が原因です。

4. 認知症リスク 団魂世代が高齢化する中で、認知症のリスクが増えています。家の整理や管理が困難になり、家族が対応を迫られるケースも多いです。


マンションの場合に予想される問題

1. 管理費・修繕積立金 団魂世代が住むマンションでは、毎月の管理費や修繕積立金が財政的な負担になるケースがあります。

2. 管理組合との調整 マンション売却時には管理組合との連携が必要です。規約や管理状態によっては売却のハードルが高くなることがあります。

3. 資産価値の低下 築年数の古いマンションは資産価値が下がりやすく、売却価格が期待より低い場合があります。

4. 相続問題 マンションの相続においては、遺産分割や名義変更の手続きが煩雑で、家族間での意見が分かれることがあります。


郊外の場合

1. アクセスの悪さ 郊外にある実家は、交通の便が悪く、買い手がつきにくいことが予想されます。

2. 空き家問題 郊外では空き家が増加しており、行政の対策も追いついていません。管理が放置されると建物が劣化し、さらに売却が難しくなります。

3. 地域コミュニティの縮小 高齢化が進む郊外では地域コミュニティの維持が難しく、周辺環境も資産価値に影響します。


市街地の場合

1. 高い売却ニーズ 市街地の物件は郊外に比べて売却しやすいですが、地価が高いため固定資産税が大きな負担になることがあります。

2. 再開発の影響 市街地では再開発計画が進む地域があり、タイミング次第で売却価格が変動する可能性があります。

3. 家族間での合意形成 地価が高い市街地では相続時に発生する税金や分割の問題で、家族間の意見が対立しやすいです。


話し合いが進まないケース

1. 感情的な対立 実家への思い入れが強い団魂世代と、現実的な視点を持つ第二団魂世代の意見が衝突することがあります。

2. 時間の制約 第二団魂世代は仕事や家庭の事情で忙しく、話し合いの時間を確保できない場合があります。

3. 解決策の模索が難航 専門知識がないため、売却やリフォームの具体的な方向性を決められないことが多いです。


団魂世代の身体的問題

団魂世代は高齢化に伴い、体力的に家の管理や片付けを進めるのが難しくなっています。また、感情的に「捨てられない」という心理的な抵抗も大きいです。

認知症のリスク 高齢者が認知症を発症すると、不動産の管理や決断がさらに困難になります。これにより、家族の負担が増大します。


予想される時間

実家じまいは物件の状況や家族の合意形成により、数カ月から数年かかることがあります。以下のようなスケジュール感が一般的です。

  • 準備期間(1—3カ月):家族間での話し合いと専門家の相談。
  • 片付け・整理期間(3—6カ月):家財の処分や清掃。
  • 売却手続き期間(6カ月以上):買い手が見つかるまでの期間。

第二団魂世代の課題

第二団魂世代は、仕事や家庭の責任を抱えながら実家じまいに取り組む必要があります。特に以下の課題が挙げられます。

1. 時間の確保 仕事や子育ての合間に実家じまいを進めるのは困難です。

2. 知識不足 不動産売却やリフォームの手続きに関する知識が不足している場合、進行が滞ります。

3. 感情的な負担 親世代との話し合いが進まず、ストレスを感じることが多いです。


まとめ

実家じまいは家族全員が協力して進める必要があります。団魂世代の気持ちを尊重しつつ、第二団魂世代が主導して現実的な解決策を模索することが重要です。また、不動産会社や専門家に相談することで効率的に進めることができます。

参考リンク: