2025.02.13
コラム
【必見】屋根の雪下ろしは本当に必要?建築基準法と安全対策を徹底解説!

冬になると降雪地域では「屋根の雪下ろし」をするべきか悩む方も多いですよね。
「このまま放っておいて大丈夫?」
「そもそも雪下ろしって本当に必要なの?」
「安全に雪下ろしする方法は?」
こうした疑問にお答えするため、本記事では 建築基準法に基づく積雪の考え方や、地域ごとの基準、安全な雪下ろしのポイント について詳しく解説していきます!
事故を防ぎながら適切な雪下ろしを行うために、ぜひ最後までお読みください。

【1】建築基準法で定められた「積雪荷重」とは?
日本の建築基準法では、建物の強度を計算する際に 「積雪荷重」 を考慮することが義務付けられています。
簡単にいうと、どのくらいの雪の重さに耐えられる建物なのか? という基準が決まっているということですね。
具体的には、
👉 積雪1cmあたり、1㎡につき約2kg(20N)
👉 これに 地域ごとの積雪量 をかけて安全性を確保
となります。例えば、北海道や東北地方の多雪地域では 積雪量1m以上を想定 して設計されることが多くなっています。
建築基準法ではこうした 地域ごとの降雪量に応じた基準 を設定しており、これを守って設計された建物なら 通常の降雪では崩壊しない ようになっています。
▶ 参考資料:国土交通省 建築基準法の積雪荷重基準

【2】地域によって違う「積雪の基準」
雪の重さを考える上で大事なのは 地域によって基準が違う という点。
例えば…
📍 北海道 → 1.5m以上の積雪を考慮
📍 東北地方 → 1m以上が一般的
📍 北陸地方 → 1.2m程度の基準
📍 関東・中部の山岳地帯 → 1m程度
このように、地域ごとの気候条件によって建物の設計基準が変わります。
ただし!
異常気象や豪雪で基準を超える積雪が発生する場合もあります。
こうした場合は、雪下ろしが必要 になってくるわけです。
【3】屋根の形状で雪の積もり方が違う!
屋根の形状によっても、雪の積もり方や荷重のかかり方が変わります。
✅ 急勾配の屋根(30度以上) → 雪が滑り落ちやすいので比較的負担が少ない
✅ 緩勾配や平屋根(10度以下) → 雪が溜まりやすく、荷重が増加
このように、緩やかな屋根の方が雪が溜まりやすく、雪下ろしが必要になりやすい んです。
▶ 参考記事:建築基準法における屋根形状と雪の影響

【4】屋根の雪下ろしは本当に必要?
ここまで読んで「じゃあ雪下ろしは必ず必要なの?」と思った方も多いはず。
結論としては、建築基準を満たした建物なら通常は不要 ですが…
🆘 想定を超える大雪が降った場合は必要
🆘 湿った雪が積もると一気に重くなるので要注意
🆘 雪が溶けて屋根から落ちる「雪崩現象」が起きると危険
特に 一度積もった雪の上に雨が降ると、雪の重さが2倍以上 になることも!
このような状況になったら 積極的に雪下ろしを検討するべき です。
▶ 参考記事:国土交通省の積雪荷重ガイド
【5】北海道新聞が報じた「雪下ろし事故」の実態
「雪下ろしは危険」 とはよく言われますが、実際にどのくらい事故が起きているのでしょうか?
北海道新聞によると、毎年 雪下ろし中の事故が100件以上 発生し、その多くが 転落事故 となっています。
✅ 事故の主な原因
❌ 滑って転落
❌ ロープなしで作業
❌ 無理な姿勢で除雪
特に 高齢者の事故率が高い というデータもあり、できるだけ 業者に依頼する、安全対策を徹底する ことが重要です。
【6】安全に雪下ろしをするためのポイント
「どうしても自分で雪下ろしをしないといけない…」という場合、安全に作業するためのポイントを押さえておきましょう!
🔹 ヘルメット・滑りにくい靴を着用
🔹 安全帯(ハーネス)を使う
🔹 1人で作業しない(必ず2人以上で!)
🔹 はしごはしっかり固定する
🔹 長時間作業しない(1時間ごとに休憩)
特に 安全帯(ハーネス)の着用は必須!
最近では 自治体が無料で貸し出し しているケースもあるので、事前にチェックしてみましょう。

【まとめ】雪下ろしは「状況次第」、でも安全対策は万全に!
✔ 建築基準法では積雪荷重が定められており、通常の降雪なら問題なし
✔ 異常気象や豪雪時には雪下ろしが必要な場合もある
✔ 緩勾配や平屋根の家は特に注意!
✔ 事故防止のため、安全対策を万全にすることが大切!
無理をせず、必要に応じてプロに依頼することも検討しましょう。
▶ 参考記事:北海道新聞の記事を読む
冬の安全対策をしっかり行い、安心して過ごしましょう!
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